訪問させて頂いたとある児童館での話です。
その児童館は、以前18:00に閉館していたそうです。
あるとき、1人の児童が
「家の鍵を無くしたから、親が来るまで帰る事が出来ない」
と言ってきたそうです。
職員の方は、それは大変とお迎えが来るまで一緒に待ってあげたのだそう。
ところが、それが何度も続きます。
おかしいなと思って調べたところ、なんとこの児童は自分で家の鍵を隠していたのだそうです。
なぜそんなことをするのかというと、18:00に家に帰っても家で一人になるので、児童館に居たかったのです。
シングルマザーのご家庭で、お母さんは働きに出ており帰りが遅いのだそう。
そうした児童は、落ち着きが無くなったりトラブルを起こしたりするそうです。
何名いるのかは聞いていませんが、一人や二人ではなさそうな感じでした。
そこで児童館は、20:00まで開館して夕食も出すようにしました。
すると、子ども達は安心する事が出来たのか、素行もよくなったのだそうです。
子どもの素行が良くなったことで、母親としても心に余裕が出来て、生活改善がされているという話でした。
地域が一丸となって問題に取り組んでいる姿をみる事が出来ました。