プログラミングを学ぶと、論理的思考が身に着くと言われていますが、観察力についても学べることをお伝えしたいと思います。
プログラムは、シンプルな要素の集まりで出来ています。
例えば、あるキャラクターをキーボードの矢印キーを使って動かしたいとします。
具体的に記載すると
・右矢印キーが押されたら、キャラクターは右を向いて〇〇歩動く
・左矢印キーが押されたら、キャラクターは左を向いて〇〇歩動く
となります。
これをさらにシンプルな要素に分けると
「右矢印キー」「押された」「キャラクター」「右を向く」「○○歩動く」
となります。
スクラッチでこれに当てはまるプログラムは、
「右向き矢印キーが押されたとき」
「90度に向ける(右に向ける)」
「○○歩動く」
となります。
実際にキャラクターを指定して、この3つのプログラムを組み合わせると、右に動きます。
このように、動かしたい動きを具体的にして、要素分解し、組み合わせる事が基本となります。
そしてこの一連の作業は、観察する事によって発見されていくのです。
よくよく考えてみれば、全ての物事はシンプルな要素の集まりと捉える事が出来ます。
自転車は、ハンドル・サドル・チェーン・ペダル・フレーム・ブレーキ・タイヤなどの要素が組み合わされているという具合です。
では、この観察力が他の学問でどう活かされるのでしょう。
国語では、文章を読んで設問に答えるという問題があります。
設問に「それ、とは何をさしますか?」というのは、よくあるパターンです。
「それ」は、たいてい前の文章に書かれています。
前の文章を、要素分解してみると、やはりいくつかの要素が組み合わさって文章が出来ている事が分かります。
「それ」は、要素のいずれかとなるので、意味から推察して要素を選ぶ事が出来ます。
つまり、観察力は洞察力であり、物事を正しく捉える鋭い視点が身に着くのです。
さらに、物事が要素の組み合わせである事を理解し、その視点を日常でも持てるようになると、もう一つ伸びていくスキルがあります。
それは、「これをするとどうなるのか」というシミュレーション能力。
大よその予測を、観察した事柄から起こしていく能力が長けていきます。
社会に出ると、ビジネスシーンでこの能力は大変重要な意味を持ちます。
プログラミングは、指定した通りにプログラムが動くので、あいまいに組合わせる事が出来ません。
一つ一つの要素を正しく理解し、構築する事で思い描いた動きをします。
その最初のステップが観察というわけです。
ツクルでは、ゲームプログラミングを行ないますが、最初にやることは観察からです。
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