AIの一つの側面に、消費者にもっとお金を使わせるという作用があります。
しかしビジネス面からみると、コストを抑える働きがあり、お金を使わせない作用があります。
コストを抑え尽くしたら、投資させるようにAIは働くかもしれませんが、そうじゃないかもしれません。ちょっと考えてみました。
あくまでも妄想である為、根拠はありません。汗。
えーと、まず企業は人から労働力を買って、加工して、商品にしています。
その過程にどのような作業があるかというと、大まかに
1.どのような消費者をターゲットするかを決める
2.消費者の課題を調査する
3.課題を解決する商品を開発研究する
4.研究結果を商品化する
5.商品の資材を購入する
6.購入した資材を組み立てる
7.組み立てるための人材を教育する
8.きちんと組み立てられているかどうか監督する
9.生産に応じて評価して賃金を払う
10.商品が市場に認知されるように他社の動向を調べる
11.商品が市場に認知されるように広告戦略を立てる
12.商品が市場に認知されるようにデザインする
13.顧客管理する
14.人材採用する
15.人材採用の為の戦略を立てる
うーん。などなどですかね。
企業がやっている事を要素分解してみました。
もっと細かく、あるいは多くあるかもしません。営業とか。
でも、キリがないのでざっくり出しています。
この作業のうち、人がやるよりも効率的でコスト削減に効果的なのは、組み立てです。
組み立てを機械化する事で、人が必要な作業は以下のようになります。
1.どのような消費者をターゲットするかを決める
2.消費者の課題を調査する
3.課題を解決する商品を開発研究する
4.研究結果を商品化する
5.商品の資材を購入する
6.商品が市場に認知されるように他社の動向を調べる
7.商品が市場に認知されるように広告戦略を立てる
8.商品が市場に認知されるようにデザインする
9.顧客管理する
昨今ではマーケティングオートメーションといって、マーケティングも効率化されているので、近未来にさらにこうなります。
1.どのような消費者をターゲットするかを決める
3.課題を解決する商品を開発研究する
4.研究結果を商品化する
5.商品の資材を購入する
デザインは、一見すると残りそうですが、以下をご覧いただければ人間がやるものではなくなることが分かります。
Adobe senseiに曖昧でもいいから意思を伝えたらデザインしてくれる!そんな時代なのですね。
商品の資材を購入する工程も、おそらくamazonのレコメンドのようなものが企業にも発展すれば無くなるような気がします。これによって営業も消えます。
1.どのような消費者をターゲットするかを決める
2.消費者の課題を調査する
3.課題を解決する商品を開発研究する
4.研究結果を商品化する
研究はまだまだ残りそうですが、商品化はスーパーコンピューターのシミュレーション機能を見れば、近いうちに実現しそうです。
http://www.fujitsu.com/jp/about/businesspolicy/tech/k/why/simulation/
もはやAIだけでなく、ロボットも活用されての話になるので、近未来ではないかもしれませんが。。。
1.どのような消費者をターゲットするかを決める
2.消費者の課題を調査する
3.課題を解決する商品を開発研究する
こうして3つだけ残りましたが、消費者の課題の調査もなんとなくAI化出来そうです。
ただ、ここでは残しておく判断をしたのは、必ずしも消費者の課題に適切にアプローチした商品が売れるとは限らず、偶然性が多少残るからです。
つまり調査の解釈を偶然間違えたりして、ヒット商品が出るかも?!という事です。
もし仮にこの3つだけになったとしたら、1は経営者が行い、2はオペレーターが行い、3は専門職が行うようになります。
経営者は、より多くの課題解決に向けた判断が出来るようになるため、2や3に特化したオペレーターを雇用するようになります。
AI側としては、判断から商品の市場投入と金銭的リターンまでを、これまで以上にスピーディーかつ正確に行う事が求められる為、AI自身の能力を向上させるためや、ロボットなどの設備投資を経営者に促すでしょう。
それも収支のシミュレーションから失敗しない確立を割り出すため、半自動的に判断されるでしょう。
そうして、経営者が判断し研究開発された商品が市場に投下されるまでのスピードが例えば1カ月とかになったとしたら、市場にドンドン新たな商品やサービスが登場します。
これらを消費者がいちいち認知して購入の判断をするのには、スピードが追い付かないし、すでにこの頃には、消費者個人の購入傾向をAIが把握している事になるでしょうから、半自動的に購買されるかもしれません。
となると、あらかじめどのくらい売れるのか、どのくらいの期間売れるのか、という事もAI同志がネットワーク化する事で予測する事になります。
あぁ、そうすると調査もやはり消えますね。。。
歯磨き粉を例にとってみます。
僕が歯磨きをするのは、ホワイトニングを意識しての事です。
なので、日々購入する歯磨き粉は、ホワイトニングなものかもしれません。
何カ月か使い続けて僕の歯が白くなり、消費者の傾向的に次は口臭衛生にあるという事をAIが知っていたとします。
すると僕のAIは、歯磨き粉企業のAIに、
「次は口臭が気にならなくなる歯磨き粉を頂戴」
と求め、歯磨き粉AIはそれを作る判断を経営者に送るという感じ。
調査しなくなる可能性ありますよね。
このように商品の投下と撤退をAIが把握する事は、キャッシュフローも任せられるようになります。
企業AIは、利益を増やすことがミッションであるため、「このくらい投資したらこれくらいのリターンを期待しちゃうよ」という事を消費者AIと連携するかもしれません。
利益が出るかどうかの判断を経営者がやるよりも、AIがやる方が効率的になったら経営者もいなくなり、研究者しか残りませんね。。。
すると、市場に溢れるキャッシュとクレジットは、次第にバランスを保ち、経済システム自体をAI化し、富の格差が無くなる世界が来るかも?!
さらにこれにディープラーニングが加わるというのだから、もはや想像できませんね。
iPhoneのような消費者の課題から生まれないようなクリエイティブな商品は、こうした過程では生まれないでしょうから、やはり妄想の域を出ないではありますが。
ただ妄想を続けると、消費者AIも凄い発展をしていきそうです。
企業の目的は利益を増やす事ですが、消費者の目的は幸福になる事です。
病気になる事よりも健康であり続ける事は、幸福の一つです。
幸福である為には、何を食べるかが大変重要。
脂っぽいものとか塩分の取りすぎは、体に良くないと言われます。
こうした管理をAIが行ったら、果たして僕らは死ねるでしょうか。
経営管理をAIに任せる事が出来るなら、僕らの健康管理もAIの方がきちんと判断してくれそうです。
不健康のデータを企業AIに渡し、日々改善されたオートミールが出来たら、僕らは死から遠ざかるかもしれません。
また、再生細胞の研究が進んでいますが、この分野も成長すると、僕らは異常をきたした器官を交換すればよくなり、やはり死ななくなる気がします。
だんだん生きる事はなにか?という哲学に入ってきました。
とりあえず、市場に投下されるマネーの心配はしなくて良さそうです。
消費者と企業の消費と投資が、「AIの見えざる手」によってバランスを保つでしょうから。
ところで、僕はだんだんと世間から物欲がなくなってきたように感じます。
これは大前研一も著書の中で述べているので、そう思っていいのでしょう。
物欲が無くなってきている僕らは、ただぼーっとYoutubeを見たり漫画を読んだり映画を見たりしています。
目的を失ってしまったかのようです。
しかし時折、漫画や映画などの物語から、感動を見せられて憧れを持ち、奮い立つことがあります。
AI化され、バランスが保たれ、世界中の人が幸福に包まれたとしても、僕らは物語を求めるのではないでしょうか。