まずは小学5年生になったばかりの女の子のタイピングをご覧ください。
なかなか撮らせてくれないので、貴重な映像です(笑)。※怒られたら消すかも。
どの程度の速さというが、分かりづらかったらすいません。
「寿司打」というウェブサイトでタイピングしてもらったのですが、「普通 高級コース」というレベルで12,000円分食べる感じです。
えーと、よく分からないかもしれないので、ご興味ある方はこちらから実際に自分のスピードを試してみてください。
寿司打http://neutral.x0.com/home/sushida/play1.html
彼女に太刀打ち出来る大人は、想像より多くはないのではないかと思います。
それくらい、すごいです。
ただ、タイピングがこんなで出来るなんてすごいでしょ!という話をしたいわけではありません。
子どもはすごいぞ!って話をしたいのです。
僕たちオトナは、コドモを過小評価していると思います。
(オトナとコドモをカタカナで書いてみているのは、その方がなんとなく対等な感じするからです。)
オトナは、コドモに対して、以下のように感じる事が多いと思います。
・挨拶や片付けなど、いろいろとちゃんとしない
・ゲームとかYoutubeとか遊んでばかりで、賢くないし、ならないさそう
・人の話を聞かなくせに、人の話の邪魔をするから、気遣いとか無理そう
・何が面白いのか、くだらない事でゲラゲラ笑っていて、脳内が心配
・頭とか足とか臭いから、結婚できるか心配
どうでしょう。ウチはそうなんですけども・・・
もし、これをお読みのお父さん・お母さんが、
「そうそう、ウチもそう」
と思ってくれたとしたら、安心していいと思います。
自分のコドモだけでなく、コドモってそういう生態なんですよ。きっと。
親としては、叱ったり心配するコミュニケーションで愛情を注いでやるべきなんですけど、だからといってオトナである僕たちは、このことを気にかけるあまり、コドモはダメなやつらだ!と決めつけてしまうのは、避けるべきだと思うのです。
僕が思うに、コドモはオトナよりも優れています。
優れていると思われる点をリストアップすると。
1.集中力が優れている
2.失敗を恐れない
3.喧嘩してもすぐに仲直りするので人間関係がこじれない
4.需要と供給を理解し、切り替えが出来る
詳しく説明しますね。
1.集中力が優れている
コドモは、興味あるもの・関心毎に対しては、恐ろしいまでの執着心と集中力を見せます。
プログラミングに関して言えば、スイッチが入った途端、「先生は邪魔」という子がいます。
躓いても、それを解決する事を楽しみますし、時間を忘れてゴールに向かって走り続けます。
そんなコドモを止める事が出来るのは、眠気と空腹と大きな音だけです。
一方、オトナは興味・関心があっても、他の事と比較して取り組むべきかを考えてしまいます。
例えば、僕は映画を見る事が好きなんですけど、仕事はあるし掃除はあるし読みたい本もあるし調べものあるし、といろいろな事を考えて、
「映画をみる事は、人生計画において幸福度との相関が低い気がするから、相関が高いと思われる仕事に繋がる事を優先して、本を読む事から始めよう。」
という結果になります。
でも、本を読んでても、
「やっぱり映画かなぁ」と悩み続けるので、結局本も読めていません。
思いついたらそく行動!というのは、起業家の行動理念としても重要視されているので、コドモの方がオトナよりもすごいんです。
2.失敗を恐れない
思えば、失敗を恐れるというのは、失敗して恐ろしい目にあったオトナがコドモに吹き込んだ思想のような気がします。
なぜなら、コドモにとって失敗は恐れるものという概念がないからです。
同時に、成功という概念もありません。
ただ、面白いか面白くないかがあるだけで、面白くないという事が分かれば、次の面白そうな事に取り組むだけです。
例えば、ツクルには、プログラミングでマリオオデッセイを作ろうとする男の子がいます。
オトナだったら、まずマリオオデッセイは作れないと考えてしまいます。
「作ろうと取り組んで、どうせうまくいかないから、その時間は無駄。つまり取り組むことは失敗。」
というわけです。
コドモはこうです。
「マリオオデッセイは楽しい!だから作る!」
そして、それっぽいものを実際に作ってしまうんです。
オトナからみれば、それは全然マリオオデッセイではないんですが、他のコドモがそれをみると、
「マリオオデッセイだ!やらして!!」
という言うのです。
コドモが1年で作る作品の数とオトナが1年で作る作品の数、その作品をプレイした人の数で競うとしたら、オトナの負けは確実です。
3.喧嘩してもすぐに仲直りするので人間関係がこじれない
コドモは良くケンカします。
言葉をオブラート(もはや死語?!)に包むことがないので、どぎつい単語でザクザク相手を刺していきます。
ザクザク刺されたコドモは、自分がショックを受けたその単語を記憶しておいて、自分も使うからすごい。
相手の能力を吸収する無敵の性質です。
激しい争いのあと両者ボロボロになり、
「もう口は効かん!顔も見たくない!」
といった、次の日に仲良く歩いてたりします。
オロオロしていたオトナは、肩透かしをくらったように呆然とするだけです。
コドモたちは、互いにぶつかり合う事で、成長しあう事を知っているのかもしれません。
オトナは、何年も引きずってみたり、徒党を組んで争いを激化してみたり、まったく学ぼうとしません。
オトナの方がヒマなんでしょうか。。。
4.需要と供給を理解し、切り替えが出来る
コドモは、コミュニティの動きに敏感です。
誰かが笑えば、我先にその現場に駆けつけますし、誰かが泣けば、犯人を糾弾する事に尽力します。
まるでジャーナリストです。
面白い事、もう面白くなくなってしまった事をよく観察しており、旬なモノ・コトを取り入れるスピードには、迷いがありません。
もし面白い事を自分が提供できれば、スターになれる事を知っています。
ブームの過ぎ去った成功体験にしがみついては、時代に取り残され、惨めになる事を知っています。
天性のマーケッターです。
どうしてオトナは、その感覚を失い、データの力を借りて安心しようとするのでしょうか。
僕もコドモのころはあったはずなのに!悔しい!!
と、これまで見てきたように、コドモはオトナよりも優れている点が多々あります。
オトナがコドモに負けていないのは、身長と体重だけかもしれません。
社会をコドモに任せて、オトナは学校に行った方がいいかもしれません。
ですから、僕たちオトナはコドモに「できない!」といってはいけません。
「出来る!やってみせてくれ!」と応援しなければなりません。
そして出来るだけ、コドモの可能性の邪魔をしないようにしてあげるべきなのかもしれません。
タイピングの子をみていると、始めは全くできなかったのに、すごい成長だなぁと。
そういう事を考えてしまうのです。
「コドモの凄さを感じてみたい!」
「コドモから学びたい!」
と思うオトナの方やガクセイさんがおられましたら、ぜひスクールのお手伝いに来てください。
大歓迎です!
お問合せ:yosuke.omori@i-ways.co.jp
それでは、最後にもう一度、ご覧ください。