ツクルで使用しているビジュアルプログラミングツール「スクラッチ」ですが、実はひらがな対応しています。

しかしながら、ツクルでは漢字のまま授業を進めています。
その理由をお話しします。

僕たちが小さい頃、ファミリーコンピューターが流行しました。
ファミリーコンピューターは、8ビットCPUでした。

1ビットは、2進数の1桁を表します。
2進数では、0と1しか使わないので1ビットの場合、2通りの数を扱う事になります。

2ビットだと2の2乗で4通りの数を扱う事ができ、4ビットだと16通りの数を表す事ができます。
8ビットになると、256通りの数を扱えるんですね。

一度の処理で、どのくらいの数を扱えるかによって、どのくらいの表現力があるかに関わってきます。
そのため、ファミリーコンピューターの色数や、ドット絵、音楽などには制限がありました。
それがレトロで、いいんですけど。

その後、スーパーファミコンが登場し、16ビットになりました。
65,536通りのもの数を扱えるようになり、表現力はグッとあがりました。

音楽も色数もビジュアルも変わったのですが、新たに加わったのが漢字でした。
ファミリーコンピューターでは、登場人物のセリフがひらがなでしたが、漢字で表現できるようになった事で、少し大人になったような気がしました。

もちろん、読めない漢字もありましたが、ゲームに夢中だった少年少女はおかまないなしです。
ゲームをプレイしながら、漢字もついでに覚えて行きました。

他にも「桃太郎電鉄」というゲームでは、日本の地理や名産を学ぶ事がありましたし、「ファイナルファンタジー」では、ストーリーテリングに魅了されました。

ゲームに熱中する事で、知らず識らずのうちに学習をしてしまう、これをツクルの狙いです。
ゲームをする側だった子供達が、ゲームを作る側に立った時も、やはり興奮して取り組む子が多いように感じます。

この事を大切にし、子供達が楽しみながら学べる環境を提供して行きたいと思います。

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