2-17年7月25日に宜野湾市の初任者研修に参加いたしました。
初任者研修とは、小中学校の先生1年目の方々への研修で、今回は企業人の講話から「働く」を考えようというテーマでした。
情報通信産業の講話として、参加させて頂いたのですが、大変貴重な機会となりました。
私達企業人は、「お客様」から物事をスタートさせていますが、先生方は「子ども達」から物事をスタートされていました。
子どもの成長や学びからみた「働く」は、ピュアな意見が飛び交っているのが印象的でした。
例えば、企業人で多く出る意見としては
「働く事は、商品を売る事である」
「働く事は、社会の効率化を図る事である」
「働く事は、社会をより豊かにする事である」
などが出る印象ですが、先生方の意見では
「働く事は、生活をする為である」
「働く事は、困っている人を助ける事である」
「働く事は、成長する為である」
などという感じ。
どちらも間違っているとかではなく、視点が違うのだなと感じました。
ところで、このお話に参加させて頂いて、一つ気になりました。
教育の目的を「お金を稼ぐこと」に置いた場合、どのような教育内容になるのだろう、と。
教育の目的は、お金を稼ぐことではありませんが、働くうえで外せない賃金にフォーカスして考えてみます。
※特になにかに意見するという訳ではなく、ブレスト的なものですので、炎上しないように。
例えば、30万円稼ぐという事を目指したとします。
ますは、30万円稼ぐ人がどのような人かを定義しなければなりません。
一概に言えない点は多々ありますが、僕の周囲の人を見渡すと以下のような共通点があるように思います。
・論理的に物事を整理して考えられる
・前向きである
・健康である
・一つ以上の職能を経験から身に付けている
・自分の意見をしっかり言える
・シミュレーション能力がある
・1人以上の部下がいる
・勉強を怠らない
・活動的である
他にもあると思いますが、今回の月収30万円は特定の職種にとどめませんので、ざっとこんな感じです。
この観点から小学生になって欲しい人物像は、
・友達が多い(自分の意見がしっかりいえる・1人以上の部下がいるに繋がりそう)
・活発で元気がよく挨拶をきちんとする(前向き・健康・活動的につながりそう)
・勉強をしっかり行っている(論理的思考・シミュレーション能力・勉強を怠らないにつながりそう)
という点に絞られそうです。
友達と元気に遊びまわり、いろいろな遊びにチャレンジする活発さがあり、周囲の人にちゃんと挨拶し、勉強も好んでするという小学生は、将来30万円稼げる可能性があるという事になります。
なんだか小学校のスローガンそのものですね。
というか、実は小学校のスローガンは、とても優れているのだと思います。
しかし、やはりこれだけではダメな気がします。
もう一つ加えたいのが「勇気」です。
時にリスクを取ったり、恥をかく事を恐れなかったり、周囲の人の迷惑を顧みず巻き込む勇気が、活躍している人たちには見られます。
勇気のある精神力も、小学生のうちから鍛えられると思います。
では、そのような児童になってもらうために、どのような教育が必要なのでしょうか。
僕は教員免許をもっていませんが、素人意見としてどのような授業を行うべきか考えてみますと、
動機を発見したり作れたりする授業を行うだろうなと思いました。
動機があれば、前向きに能動的に物事と向き合い、上記のような児童に育ちやすいのではないかと思います。
例えば、算数の問題をなぜ解かなければならないのかを教えたり、なぜ跳び箱が飛べるようになった方がいいのかを教えたりします。
そうした「なぜ」に答えを出せるように取り組めば、いろいろな事に動機付け出来るようになって、30万稼げる人間に繋がると仮説します。
すでに学校現場でも行われているとしたら、僕の考えもまんざらではないという事になりますね。笑