暑い日が続きますね。

暑い日は涼しい図書館に行きましょう!

というのはカウントしないとして、図書館活用の7つのメリットをお話ししたいと思います。

 

僕の読書のスタイルは、多読乱読です。

いろいろなジャンルに興味があるので、いろいろな本を読みます。

面白くなければ途中で読むのをやめちゃいますし、面白ければ期限を延長して借り続けたりします。

 

僕は記憶力がかなり悪いので、読んだ本の2割も覚えていません。

どうせ2割くらいしか覚えないので、読み込むという事はせず(ものによっては読み込みますが)、軽い気持ちで読んでいます。

 

以前は本を買い求めて読んでいましたが、結局、読み返さない事と溜まってきた時に大量処分する事が分かり、買う事に躊躇(ちゅうちょ)し始めました。

本当はケチケチせずに、購入して線を引いたり付箋を貼ったりして、知識財産にした方がいいのでしょうが、読み返さない・2割しか覚えていない・本は場所を取る、という理由から買わなくなってしまいました。

 

ある時、神奈川県に引っ越しをする事になりました。
そこでの住まいの条件は、図書館まで歩いていける事。図書館活用を始めようと思ったのです。

 

あれから10年経ちますが、図書館を活用しない毎日は考えられません。

むちゃくちゃお得なのに、ユーザーがそれほどいないような気がしています。

 

読書に関して僕と同じような感覚をお持ちの方は、ぜひ図書館の活用をお勧めします!

 

それでは、一つ目のメリットから。

 

一つ目のメリットは、「無料」という事です。

図書館なので当たり前なんですけど、無料の威力はすごいです。

 

沖縄県立図書館は、1回に10冊まで2週間も借りる事が出来ます。

無料なので、ほんのちょっぴり気になっただけの本でも気軽に手に取る事が出来ます。

 

1冊1,000円の本を10冊買うと10,000円です。

本は、多くの知識や疑似体験を提供してくれるので、1,000円でも安いと思うのですが、2週間に1回10,000円という訳にはいかないでしょう。

月に20,000円もあれば、子どもを学習塾に通わせることが出来る金額です。ばかになりません。

それが無料。素晴らしい事です。

 

1,000円だと慎重になって読まない本も、無料だと読もうという気になります。

つまり、機会損失がないのです。

 

二つ目のメリットは、たくさんの本がある事です。

僕はいろいろな事に興味があります。

経済・政治・法律・宇宙・宗教・金融・絵画・漫画・映画・音楽・スポーツ・数学・小説・エッセイ・海外・教育・インターネット・絵本・生き物・寄生虫・・・数え上げればキリがありません。

 

キリがないんですけど、図書館にはほぼすべてのジャンルの本があるんですね。

凄い事です。

 

唯一充実していないのは、漫画なんですけど、雑誌に関しても新聞についても、かなりの数が取り揃えられています。(雑誌や新聞は借りる事が出来ないんですけど)

これだけのジャンル、本の量がすべてタダなんて!

大変太っ腹でございます。

 

これだけで活用しない手はないと思います。

僕は、図書館をフラフラ歩くんですけど、その時にふと目に留まった本が割と重要だったことがたくさんあります。

例えば、寄生虫の本「寄生蟲図鑑」という本と偶然出会ったケース。

 

寄生虫の事はまえまえから気になっていたのですが、能動的に知ろうというほどではありませんでした。

フラフラしているときに偶然、この本と出会い借りる事に。

 

大変面白い本なんですけども、この中に三代虫という寄生虫がいました。

三代虫は、魚に寄生するんですけども、親の腹の中にすでにツガイがいて、そのツガイの中にツガイがいるという奇妙すぎる寄生虫です。

いったん魚に寄生すると、三代にわたって寄生するんですが、ここから僕は人生について学びました。

 

三代虫のような単純な生き物は、親の教え(?)に従って生きていく事になります。

孫やおじいちゃん・おばあちゃんの教えの通りに生きていきます。

自分の個性や価値観を発揮することはなく、敷かれたレールに従うだけの人生(?)。

 

僕はそんなのは嫌だ!と思いました。もし三代虫に生まれたとしても、死んでもいいから親が寄生した魚から飛び出したい!と思いました。

毎日が同じで退屈になりかけたとき、三代虫を思い出しては奮起するようになりました。笑

 

教訓になるのかどうか微妙なところですが、少なくともこの本がボクの価値観にいい影響を与えてくれたのはまちがありません。

こうした偶然性が図書館にはあるのです。

 

 

3つ目は、PCが使える机があるという事。

つまりですね、調べながら仕事が出来るってことなんですよ!

しかも静か!涼しい!

集中力が半端なく発揮されます。

 

よく分からない事は、ネット検索と図書館検索のダブルパンチで深く理解できます。

一日中居たいくらい!(PC席はモラルの範囲でご活用を。僕はだいたい2~3時間)

 

調べものをする仕事環境としては、これ以上ない施設のように思います。

調べたい、という欲求が高まりますので。

高まりすぎて、余計なことまで調べてしまったりしますが、それくらい最高です。

 

大人だけでなく、学生もよく勉強しています。大人よりも多いかも。

夏休みは、子ども達の宿題を図書館でやってもいいかもしれません。

PCスペースでなければ、机は割とあります。(沖縄県立図書館の場合)

 

算数で躓いたら、詳しく解説している本を探しましょう。

国語の小説の作者が気になったりしたら、図書館検索です。

 

図書館に行くと、子どものテンションは上がります。

自然と本に対して意識が向き、読みたくなるようです。

勉強意欲も高まりますので、ぜひお子さんとの利用を!

 

4つ目は、図書館ネットワークによってその図書館にない本も借りられるという事。

以前、僕は「ディズニーアニメーション 生命を吹き込む魔法」という本を探していました。

ディズニーのアニメーターが、アニメを作る際に動きや音楽やシーンの構成などを、余すところなく解説してくれている夢のような本です。

 

この本は1万円もするので、興味だけでは買う事が出来ず、沖縄県立図書館を訪れました。

ところが無いんです。

 

値段が高く、ニーズが無かったからでしょうか。図書館の人に尋ねたところ沖縄県には無いという事が分かりました。

諦めようとしたその時、図書館の人が

「新潟県にありますが取り寄せますか?」

というではありませんか。

 

に、新潟?!

 

時間はかかるけど無料で取り寄せられるといいます。

驚いた僕は、そのようにしてくださいと頼みました。

 

2週間ほど待ちましたが、本は手元に届きました。

感動しました。

 

もはや、借りれない本はないのでは。

困ったときは、図書館に行きましょう。

 

5つ目は、なんと本を買ってくれるという事。

それでも無い本はあります。

新書です。

 

新しい本はなかなか揃えられていません。

有名な本は早くおいてくれるのですが、ちょっとでもマイナーだともうダメ。

 

そんな時は、買ってくれ!と申請することが出来ます。

何でもかんでもという訳ではなく、一度チェックが入るようですが年に5冊は購入申請出来ます。

2カ月かかるそうなので、読みたいタイミングでないところがネックですが、早く読みたい場合は買えばいいのです。

 

年に5冊買えると知っていても、なかなか申請するケースはありません。

僕は、10年活用していますが、一度も使ったことがありません。

チェックしてもらったら、他の図書館にあったという事で購入するに至らなかったので。

 

とはいえ、知っておいて損はない情報です。

 

6つ目は、絶版もある!という事。

三浦和義事件という本の紹介をラジオで聞き、絶対読みたい!と思ったのですが、本屋さんにはありませんでした。

今はAmazonで中古販売していて250円くらいと、超お買い得(みなさん買った方がいいですよ!)なんですけど、僕が探してた当時はAmazonにもありませんでした。

 

これが、図書館にはあったのです。

普通に並んでいました。感動です。

すぐに借りて読みました。

 

三浦和義事件は、三浦和義事件を知らないと読んでも面白くないと思われたのか、時代と共に絶版になった本の一つです。

しかし、この本は3部構成で脳を揺さぶってくる内容で、ものすごく面白いです。

 

ちょっとだけ紹介すると、1部を読了すると

「三浦和義は絶対犯人だ!間違いない!」

となります。ところが2部を読むと

「三浦和義は無罪だ!なんてこった!」

となります。そして3部は裁判所でのやり取りなのですが…

ぜひぜひ、読んでいただきたい。

 

こうした名作が、無くなることなく図書館によって身近になるのはありがたい事です。

 

そして7つ目は、期限があるという事。

意外かも知れませんが、期限がある事はメリットです。

 

本屋さんで本を購入して、本棚に置いたとたん読まなくなってしまう、という事はありませんか。

僕はよくあります。

 

いつでも読めるという安心感にお金を払っているような感じで、本そのものは読まないという…

 

図書館の本は2週間後に返さなければなりません。

返さなければならないので、読まなければなりません。

これが読書を進める良い効果をはっきします。

 

また、2週間後に返却しに図書館に行くと、また借りたくなります。

別の本を借りて、またまた2週間後に図書館にいくという習慣が出来上がります。

そのうち、行く前にネット予約(も出来るんです!)したりなんかして、図書館に行く・本を読むというライフタイルが出来てきます。

 

大げさに言えば、学習するという習慣が出来上がるのです。

 

2週間という設定も絶妙で、毎週だとしたらたぶんこうまで活用しないでしょう。面倒です。

3週間だとしたら読む意欲を削がれたでしょう。

2週間だと習慣化されやすく、図書館に行く日は

「もう2週間か!」

と日々の振り返りになったりします。

 

僕の場合は、2週間で読んだ本が少なかったり、2週間前から仕事や人生の目標が進んでいない事を感じたりして、伊敷を改めるきっかけになります。

 

以上7つのメリットをご紹介しましたが、まだまだ、図書館の魅力はあります。

将棋ブームなので目立つところに将棋コーナーが設けられたり、ちょっとしたスペースで企画展示したり、図書館の人に訊くと自分が探すより早く発見してくれたり、ネットから予約出来たり、たくさんです!

さぁ、週末は家族で図書館へ行きましょう!

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