2017年1月4日、新年一回目の寄付講座は株式会社アクロラドより、安田氏にお越しいただきました。

株式会社アクロラドは、X線・ガンマ線等の放射線を計測するためのCdTe半導体検出器の製造を行っている会社です。

歯医者さんのレントゲンに使用される部品を開発したり、ブラックホールの謎を解明するための人工衛星のパーツを作ったりされています。なんだかすごい。

安田氏はアクロラドのCFOですが、もともとはシーメンスというドイツの大手企業から出向されています。

非常に国際的な経験の持ち主の安田氏が用意した本日のテーマは、「グローカルに幸せに活躍するプロフェッショナルになる為には」。

まず、自己紹介よりも先に行ったのが最初に行ったのは挨拶の大切さでした。

挨拶を日本式、アメリカ式、メキシコ式とデモンストレーションをし、挨拶が互いに武器を持っていない事、敵ではないことを示す手段であったことを学生に伝えます。

学生のみなさんにもエクササイズとして、挨拶を行ってもらいました。

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世界中どこへ行っても絆を深める為には、敵ではなく味方・仲間であることを示す事が重要で、最初のきっかけは挨拶となる事に気づかされました。

続いて自己紹介。
沖縄出身の安田氏がアメリカへ留学し、その後アメリカの大学や香港の大学と海外での生活を重ねていきます。

社会人としてスタートを切ったのは、会計監査としてでした。

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特に資格などもなく入社されたそうですが、その時にまっすぐな姿勢が受け入れられたのではないかと振り返り、姿勢の大切さを学生にメッセージとして飛ばしてくださいました。

その後も外資系企業で経験を重ね、沖縄に貢献しようと帰沖。

大手インド系IT企業の沖縄責任者の後、現在のアクロラド社にてCFOを務めていらっしゃいます。

これだけのバックボーンを持った沖縄の方も珍しいのですが、スポーツについても造詣が深く、学ぶところが多すぎます。

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そんな安田氏が学生にとって大切だと考えているのは、ASKです。

ASKとは、Attitude(姿勢)、Skill(スキル)、Knowledge(知識)の頭文字をとったもので、先にあげたように姿勢が一番大事なのだそう。

確かに現在の就活でも、スキルや知識よりも姿勢を重んじる企業は増えているような気がします。

学ぼうとする姿勢や、相手を敬う姿勢、取り組む姿勢など様々な面で、姿勢は問われてきます。

さらに話は「知好楽(ちこうらく)」へと発展します。

知好楽とは例えば、ITを知っている人よりもITを好きな人の方が、ITを知っており、ITを好きな人よりもITを楽しんでいる人の方がITを知っているという風に説明できます。

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つまり、学生の皆さんが就活において、心から楽しめるような仕事に携わるのがよく、知っているというだけで会社を選ぶのはよくないというメッセージでした。

沖縄が好きという学生が多いという事で、沖縄の強みやいいところを知り、好きになり、楽しむ事で沖縄に貢献できる事もあると話されていました。

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社会に出てグローカルで活躍するためには、人間関係の大切さや自分を知る事が重要と、ご自身の経験を踏まえたお話をしてくださいました。

海外の人であっても、そのような姿勢は共通との事。

ただし、これらのベースとなる自分の心の声をきちんと聞こうと説きます。

安田氏は、12月13日に不時着(墜落?)したオスプレイの残骸清掃に参加し、心の声を聴いたそうです。

今、自分が何をすべきか、使命感を帯びると人はエネルギーを発揮できるのだなと感じました。

 

つまり、グローバルにせよローカルにせよ、様々な事象と向き合い、自分の心の声を聴いて、何をすべきか発見する事で、前進するエネルギーが生まれ、姿勢や行動へと変わり、様々な課題へと取り組めるという訳です。

まさにグローカルで活躍されている安田氏ならではのメッセージでした。

 

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ひーでー!今回はありがとうございました!!

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