先日の与那原中学校のみなさんからの感想文を読んで、少し考える事がありました。

どうして、中学生が社会に対してネガティブなイメージを持っているのだろう、と。

社会はまだ知らない世界のはずなのに、と。

どこから情報を取得しているのかといえば、メディアが一つ挙げられます。
メディアが飛ばす社会のイメージは、以下のようなものです。

・残業は恐ろしい(確かにそう。そして残業がない会社はほぼないですよね…)
・大人は噓をつき、横領したりする(政治家が代表的ですかね)
・仕事はロボに奪われる(ゲームやっている彼らは一番敏感かもです)
・結局のところ沖縄は貧困(沖縄県の調査では3人の1人が貧困だそうなので)

確かに、これらは否定できない部分があります。
これだけ捉えれば、社会に希望なんて持てないですよね…

社会に希望が持てないまま、年を重ねていくのはとてもツライ事のように思います。
首吊り台を一段ずつ上っている感覚なのかもしれません。

僕は、自分の子どもにそういう年の重ね方をして欲しくありません。
社会には希望があり、未来には可能性が広がっていて、なりたい自分になれると信じさせたいです。
親ならみんなそうだと思います。

もっとも身近な両親が、子どもに希望を感じさせてあげられると思います。

僕は、以前いた会社の上司に、とてもいい言葉を頂きました。

「仕事から帰ってきたら、『疲れたぁ』といって家に入ってはいけない。嘘でもいいから『楽しかったぁ!』といって入るんだ。」

実際にやってみると、子どもは仕事って楽しいところなんだと思い始めます。
職場に行きたがります。
社会や仕事に対して、すくなくともネガティブになりません。

僕の場合は、許される限り職場に子どもを連れて行きました。

すると、面白い現象が起こるんですね。

スタッフがみんな優しく子供に接するんです。
別のスタッフが子どもを連れてきた時も同様です。

「残業があって大変だよ、うちの会社」
というスタッフはいません。実際には残業があって大変でも!

僕の子どもは小学生ですが、恐らく相手が中学生だとしても、みんな同じように接すると思います。

そうすると、子どもはまた職場に行きたくなります。
どんどん社会に対して、ポジティブになっていくような気がします。

ですので、帰ったら

「楽しかったぁ!」

といって家に入る事をお勧めします。

もう一つ親が子に与える影響の一例を。

子どもは、子供向けの番組をみてテレビを独占します。
大人は、あまりテレビを観られなくなってしまいます。

ある日、強引にリモコンを奪い取り、Amazonプライムに入っている「孤独のグルメ」を一緒に観ました。
最初はとても嫌がっていたのですが、ちょっと変わったシーンや表情が映ったときに、大げさに笑ったり驚いたりしてみせました。

すると子供もつられて笑うんです。
それを続けていると、孤独のグルメファンになりました。

もはや、孤独のグルメでテレビを独占されてしまい、僕が観たい「アドベンチャータイム(子供向けのアニメ)」が観られない…笑

この事から、子どもは親をよく見ていて、真似しようとしているのだと感じました。

大人が笑っていと、何が起こっているか全然分からないはずなんですけど、一緒に笑おうとします。
子どもが笑っている姿が嬉しいので、僕がさらに笑うと、子どもは認められた気持ちになって、もっと楽しくなってくれました。

子どもにとって孤独のグルメがいいのか悪いのは、議論の対象ではないですし、僕は炎上がきらいなので勘弁してほしいのですが、要するに親の影響下で子どもは成長しているという事です。

メディアは、時折、炎上を誘って視聴者数を獲得するので、スキャンダラスでネガティブなネタを取り扱いがちです。

そんな情報よりも、
「今日も社会は楽しかったぜ!」
という情報を毎日見せる方が子どもにとっていい影響を与えるはずです。

子どもが

「大人は楽しそうでいいなぁ」

と思うようになり

「○○な仕事したいなぁ」

と思ってくれれば、その為の成長を促せます。

そうやって年を重ねる事には、希望と可能性の未来があります。
1人でも多くの大人が、子どもたちにそうしたメッセージを飛ばす世の中になるといいなぁと思います。

ちなみに、仮面ライダーになりたい、プリキュアになりたい、という感性はとてもいいですよね。
どうやったらなれるのか一緒に考えてあげましょう。

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